耳鼻咽喉科よりご案内

22年4月より当院に耳鼻咽喉科外来が新設されました

H22年4月より高知脳神経外科病院に耳鼻咽喉科を新設していただきました。
現在、鼻詰まり、嗅覚障害、鼻からのどに痰がまわるなどの症状を認めることがある慢性副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症、アレルギー性鼻炎などの手術治療や睡眠時無呼吸症候群で耳鼻咽喉科領域での治療(外科的なものを含む)を必要とされる患者様を中心に耳鼻咽喉科領域一般の治療を行っております。
今後とも、高知市および周辺地域における耳鼻咽喉科領域での外来のみではなく入院加療も含め地域医療に貢献できたらと考えております。
今後ともよろしくお願いします。

耳鼻咽喉科   澤田弘毅

耳鼻咽喉科手術について

2010年4月から2011年3月までの当科での手術件数は107件でした。
月別に手術件数をグラフにすると、下記のようになります。

耳鼻咽喉科手術の月別件数グラフ

手術室での手術件数:89件(全身麻酔下58件、局所麻酔下31件)
外来手術       :18件(すべて局所麻酔下で日帰りの手術です。)

うちわけ(のべ件数206件)

内視鏡下副鼻腔根本術49件(左右で83側)
鼻中隔矯正術57件 
鼻甲介切除術64件 
両側口蓋扁桃摘出術14件 
アデノイド切除術2件 
UPPP(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術)1件(睡眠時無呼吸症候群の手術)
鼓膜チューブ留置術2件(外来手術)
下鼻甲介粘膜焼灼術15件(13件は単独に外来手術)
口唇腫瘍摘出術(血管腫)1件(外来手術・良性腫瘍)
中咽頭腫瘍摘出術(線維腫)1件(外来手術・良性腫瘍)

※当院では、はなの手術の大部分は組み合わせて同時に行うことが多いです。

★当院での手術での平均入院日数(外来手術を除く)
はなの手術:6日間前後、のどの手術:8日間前後

当院で行っている鼻の病気について

1)鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)

外見上の鼻ではなく、鼻の中で左右の境界の仕切りである鼻中隔が曲がっていて、かつ鼻づまりの症状があるときにこの診断となります。(鼻づまりの症状がない場合はまがっていても上記診断にはなりません。)

下記のCTの黄色の矢印で指したところが、左右の境界の仕切りである鼻中隔です。この患者様は、左の鼻で呼吸が全くできないということで来院され手術を行うことになりました。CTでみていただくとわかりますが、かなり鼻中隔が左に曲がっていました。

難しい手術でしたが、特に副損傷(鼻中隔穿孔など)なく30分で手術は終了しました。手術後患者様は自覚的に左右の鼻の通りに差がなくなったようです。術後の経過でも穿孔は認めていません。
※鼻中隔弯曲症に対する手術は鼻中隔矯正手術と言います。

  • 右側
    左側
  • 右側
    左側

上2枚が手術前、下2枚が手術後

手術後にCTで認めていた弯曲が改善されました。
左鼻内でも呼吸ができるようになりました。
診察では鼻の奥の上咽頭(のどの上の部分)までカメラなしでも直接見えるようになりました。
※黄色の矢印が左右の境界の鼻中隔です。

※このCTと鼻内所見は患者様に了解を得てホームページに掲載させていただいています。
複写はご遠慮ください。

2)慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)

※以前は蓄膿症(ちくのうしょう)と言われていました。

鼻汁がのどにまわったり、においがわからなくなったり、頭痛の原因にもなることがあります。
内服薬を2~3カ月投与で60‐70%改善すると言われていますが、改善しない患者様に対して、内視鏡下副鼻腔根本術を当院では行っています。以前行われていた鼻外手術(上くちびるをめくりあげての手術)ではなく、鼻の中に内視鏡を入れTVモニターをみながら手術を行います。
左のCTの患者様は、気管支喘息の合併のある方で、においがわかりづらい、顔の表面の痛みを認めることを主訴に来院されました。両側の篩骨洞中心(両側の眼球の間のこめかみあたりの部分に炎症と思われる陰影を認めています。)に病変を認めていました。上顎洞(眼球の下の空洞)にはあまり病変を所見は認めませんでした。また、鼻中隔も右向きに弯曲しています。内服加療を3カ月行いましたが、自覚症状、CT所見の改善がなく手術(両側副鼻腔根本術+鼻中隔矯正術)を行いました。

※このCTは患者様に了解を得てホームページに掲載させていただいてます。複写はご遠慮ください。

慢性副鼻腔炎術後の通院について

術後1ヶ月間
週1回の鼻処置
そのあとの1ヶ月間
月2回の鼻処置
術後約1年間
3ヶ月に1回の鼻処置