年齢が進むことともに足もとがふらついたり、足が前にでなくてうまく歩けないといったことがあります。はっきりした理由もなしにうまく歩けなくなってきて、認知症や尿失禁といった症状を伴ってくる場合は、突発正常圧水頭症の可能性があります。
この病気は適切な診断と治療によって歩行の障害や認知症状の改善を得ることができ、介護の負担が軽減され、患者さんとご家族の生活の質が向上します。三徴候と呼ばれる歩行障害・認知症・尿失禁の症状があり、画像診断にて脳室の拡大が認められると、髄液排除試験を行います。腰椎(腰骨)の間から過剰にたまっている脳脊髄液を少量排除して症状の改善具合を観察します。
この検査前の症状の程度と比べて、検査後の症状が一時的に改善すれば、髄液の流れを良くする手術(髄液シャント術)が有効であることが予想できます。髄液シャント術による三徴候の改善率は、歩行障害9割、認知症症状7割、尿失禁7割です。

