脳梗塞の治療薬を服用中の観血的処置について

脳梗塞の治療薬を服用中の観血的処置について

脳梗塞の再発予防のためには抗血栓薬を服用します。抗血栓薬には抗凝固薬と抗血小板薬との2種類があります。すべての抗血栓薬は血液をさらさらにする作用があるため、一度出血をすると血が止まりにくい性質があり、出血を伴うと考えられる手術・処置・検査を受ける場合にはお薬に休薬期間を設ける場合があります。

一方で、たとえば抗凝固薬の成分であるワルファリンカリウムを中断すると薬1%の頻度で脳梗塞や他の血栓性疾患を起こし、その多くが重症です。それで、検査を行い、抗凝固療法の指標であるプロトロンビン時間(INR)の値が2.0~3.0の間であればワルファリンカリウム継続下でも出血性合併症を起こさず、に抜糸や白内障手術などが可能とされています。また抗血小板薬についても、服用を継続しながらの処置が望ましい場合があります。患者さんの患部の状態や処置の方法によって個々の場合のさまざまな対処方がありますので、迷った場合はかかりつけ医にご相談ください。

夏の脳梗塞予防は上手な水分補給

夏の脳梗塞予防は上手な水分補給

従来、脳卒中は、冬に多い病気として知られていましたが、最近の研究では、脳梗塞 に限ると夏のほうが多いことがわかっています。
その主な原因は、脱水です。夏は汗をかくため、気付かないうちに体内の水分が不足します。すると血管の流れが悪化し、血管が詰まりやすくなるのです。予防には水分補給が大切で、汗をかいていなくても、早め早めに、そしてこまめに水分をとることです。

また、夏には汗をかかなくても、脱水症状を起こすことがあります。それは、エアコンとアルコー ルによるものです。エアコンの効いた室内は、乾燥していて、汗をかかなくても、常に体から少しずつ水分が奪われています。高齢になるほど、のどの渇きに気付きにくくなるので、定期的に水分をとることが大切です。またアルコールを飲むと、利尿作用があるため、飲んだ以上に尿となって水分が排出されてしまいます。飲酒の際は、飲みすぎに気を付け、最後に水を1~2杯飲んでおく習慣をつけましょう。

もうひとつ大切なことは、睡眠の前後に水分補給をすることです。
普段でも私たちは、眠っている間にコップ1杯程度(200cc)の汗をかきます。熱帯夜ともなると、それ以上の汗をかいています。
また眠っているときは、血圧が低下するため、血液の流れが遅くなり、血栓ができやすい状態になります。

さらに起床する前後からは、活動に備えてアドレナリンが分泌され、血液が固まりやすくなります。これらの条件が重なり、夏の脳梗塞は睡眠中から起床後の時間帯にかけて、発症のリスクが高くなります。予防のために、寝る前と朝起きたときに水分を1杯、夜間にトイレに起きたらその際も1杯とうように水分を補給するのがいいでしょう。