こんなことありませんか?
●同じこと何度も言ったり、聞いたりする。
●ものの名前が出てこなくなった。
●置き忘れやしまい忘れが目立つ。
●時間や場所の感覚が不確かになった。
●病棟からもらった薬の管理ができなくなった。
●以前はあった関心や興味が失われた。
これらは認知症(痴呆症)の危険信号です!認知症は、始めのうちは年齢による"もの忘れ"との区別がつきにくい病気です。高知脳神経外科では"もの忘れ"生理的なものなのか、病的なものなのかを診断し、必要に応じて適切な治療を行います。なかには、原因となる病気を適切に治療すれば症状が治る、あるいは症状を軽くすることができるものもあります。そのために大切なことは、早期発見・早期治療です。
アルツハイマー型認知症の診断にMRIやCTなどの頭部画像診断は欠かせないものとなっています。特に早期アルツハイマー型認知症の画像診断にあいては、認知症の症状がまだ見られない軽度認知機能障害の時期での診断の重要性が増しています。なぜなら、この時期での明確な画像診断法が確立されれば、積極的な治療によりアルツハイマー型認知症の進行を遅らせることができる可能性があるからです。
MRIを用いたアルツハイマー型認知症の診断においては、海馬・海馬傍回の萎縮を評価することが大事ですが、初期の場合には、年齢を考慮すると軽度の萎縮を異常と判断するかどうか迷うことが多くあります。そこで開発されたのが、MRIの画像情報での被験者の脳画像を標準化し、健常者と比較することによって海馬・海馬傍回の萎縮の度合いを表示し、早期アルツハイマー型認知症の診断を支援するシステム「VSRAD」です。
「VSRAD」による診断
2006年3月より、高知脳神経外科では高知県においていち早く、早期アルツハイマー型認知症の診断支援ソフトを導入しました(ソフト"VSRAD")。アルツハイマー型認知症では海馬・海馬傍回の萎縮が最も早く起こることが判っています。従って、海馬・海馬傍回付近の萎縮を評価することが早期アルツハイマー型認知症における画像診断のポイントです。
VSRADはMRIで得られた脳の容積をピクセル単位でコンピューター解析する画像統計解析法で、早期アルツハイマー型認知症特有の海馬・海馬傍回の萎縮の形態情報を解析するシステムです。
このシステムになり、これまで難しかった早期診断が可能になりました。
【早期アルツハイマー型認知症検査の内容】
患者さんはもの忘れテストをしたあと数分間のMRI撮影をするだけです。
【早期アルツハイマー型認知症検査の有用性】
- 臨床上(症状、もの忘れテストなど)で早期アルツハイマー型認知症を疑う場合に、MRI検査の所見も確認することにより、積極的な早期治療に結び付けることができます。
- 定期的にMRI検査を行うことにより、病気の進行度合いや治療効果などを確認することができます。


めまいは、周囲の景色がグルグル回る『回転性めまい』、体がフワフワふらつく『浮動性めまい』および『立ちくらみのようなめまい』の3種類に大きく分類されます。
回転性めまいのうちで難聴、耳鳴りおよび耳閉感を伴うものの多くは耳の以上が原因で起こり、良性 めまいに分類されますが、まれに脳の異常でも、平衡機能をつかさどる小脳やその近くの脳幹で血管が詰まったり、出血したり、腫瘍ができたりして、回転性のめまいが引き起こされる場合があります。
特に脳の後方へとつながる動脈の血流が悪くなった場合脳に十分な血液が運ばれず「椎骨脳底動脈循環不全症」という状態になります。浮動性めまいはフワフワ揺れる感じと同時に運動麻痺、しびれなどの神経に関係する症状を伴うことがあり、脳梗塞などの、脳の病気で起こる代表的な症状です。
一方、立ちくらみのようなめまいは、急に目の前が暗くなったりひどい場合には失神を伴うこともありますが、血圧の変動に関係する全身性の病気が原因として考えられます。一口にめまいといってもその原因は様々で、背景に脳疾患が潜んでいることも稀ではなくMIRを始めとする精密検査が必要 です。

脳梗塞の再発予防のためには抗血栓薬を服用します。抗血栓薬には抗凝固薬と抗血小板薬との2種類があります。すべての抗血栓薬は血液をさらさらにする作用があるため、一度出血をすると血が止まりにくい性質があり、出血を伴うと考えられる手術・処置・検査を受ける場合にはお薬に休薬期間を設ける場合があります。
一方で、たとえば抗凝固薬の成分であるワルファリンカリウムを中断すると薬1%の頻度で脳梗塞や他の血栓性疾患を起こし、その多くが重症です。それで、検査を行い、抗凝固療法の指標であるプロトロンビン時間(INR)の値が2.0~3.0の間であればワルファリンカリウム継続下でも出血性合併症を起こさず、に抜糸や白内障手術などが可能とされています。また抗血小板薬についても、服用を継続しながらの処置が望ましい場合があります。患者さんの患部の状態や処置の方法によって個々の場合のさまざまな対処方がありますので、迷った場合はかかりつけ医にご相談ください。

従来、脳卒中は、冬に多い病気として知られていましたが、最近の研究では、脳梗塞 に限ると夏のほうが多いことがわかっています。
その主な原因は、脱水です。夏は汗をかくため、気付かないうちに体内の水分が不足します。すると血管の流れが悪化し、血管が詰まりやすくなるのです。予防には水分補給が大切で、汗をかいていなくても、早め早めに、そしてこまめに水分をとることです。
また、夏には汗をかかなくても、脱水症状を起こすことがあります。それは、エアコンとアルコー ルによるものです。エアコンの効いた室内は、乾燥していて、汗をかかなくても、常に体から少しずつ水分が奪われています。高齢になるほど、のどの渇きに気付きにくくなるので、定期的に水分をとることが大切です。またアルコールを飲むと、利尿作用があるため、飲んだ以上に尿となって水分が排出されてしまいます。飲酒の際は、飲みすぎに気を付け、最後に水を1~2杯飲んでおく習慣をつけましょう。
もうひとつ大切なことは、睡眠の前後に水分補給をすることです。
普段でも私たちは、眠っている間にコップ1杯程度(200cc)の汗をかきます。熱帯夜ともなると、それ以上の汗をかいています。
また眠っているときは、血圧が低下するため、血液の流れが遅くなり、血栓ができやすい状態になります。
さらに起床する前後からは、活動に備えてアドレナリンが分泌され、血液が固まりやすくなります。これらの条件が重なり、夏の脳梗塞は睡眠中から起床後の時間帯にかけて、発症のリスクが高くなります。予防のために、寝る前と朝起きたときに水分を1杯、夜間にトイレに起きたらその際も1杯とうように水分を補給するのがいいでしょう。