鼻中隔彎曲症について

鼻詰まりの原因の一つとして鼻のでの左右の境界のしきりである鼻中隔が左右いずれかに曲がっていて、さらに鼻詰まりの症状を認める鼻中隔彎曲(わんきょく)症があります。大人の方はほとんどの方がどちらかに鼻中隔が曲がっているといわれていますが、鼻詰まりの症状がないと鼻中隔彎曲症とはいいません。

この病気が原因となっての鼻詰まりは、構造上の問題であるため、お薬での改善はあまり見込めず、外科的治療が必要な場合があります。年少期にどこかに鼻をぶつけたりしが付かない間に外傷で曲がってしまっている方もいらっしゃるようです。

スギ花粉症などのアレルギー性鼻炎を合併するとさらに鼻詰まりの症状がひどくなります。場合により、嗅覚障害や頭痛やいびき、無呼吸の原因になる事もあります。

これらの症状に思い当たることがある方は、近くの耳鼻咽喉科に受診されて鼻中隔の彎曲の有無を確認されるといいのではないかと思われます。

慢性副鼻腔炎について

慢性副鼻腔炎について

鼻の周りには、眉間から目の上に前頭洞、頬のところに上顎洞、こめかみの奥に位置する篩骨洞、鼻の一番奥に存在する蝶形骨洞が存在し、これらをまとめて副鼻腔といいます。いずれの空洞も鼻内とつながっています。
この空洞に炎症が長い間生じた状態を「慢性副鼻腔炎」と呼び、以前は「蓄膿症」ともいわれていました。

治療には、病気の程度によって異なりますが、通常服用する抗生剤の1日量の半分を約3ヵ月使用する内服加療や、慢性副鼻腔炎の症状が強い場合、または内服加療をしても改善しない場合に行う手術加療があります。
現在一般的に行われている内視鏡下鼻内手術は、鼻孔より内視鏡を使用し、テレビ画面で鼻の状態を見ながら行います。この方法により、術後の痛みや頬部のしびれといった従来の副鼻腔根治手術で起きやすかった症状は軽減されるようになりました。

長い間鼻づまり、においが分からない・膿性鼻汁・のどに痰がまわるといった症状を認める方は耳鼻咽喉科受診をおすすめします。

小児の睡眠時無呼吸症候群について

小児のいびき、睡眠時無呼吸症候群について

小児の無呼吸症候群の方は、いびき、夜尿(おねしょ)、寝相が悪い、日中の落ち着きがない、すぐキレる、集中力がない、いつも口が開いているなどの大人とは少し異なる症状も出現します。

重篤な場合には、息を吸うときに肺が膨らもうとするにもかかわらず、みぞおちや側面の肋骨がへこんでしまう努力性呼吸による胸郭変形を認めることがあります。のどの手術などで努力性呼吸の改善がみられても胸郭変形の改善はその後2~3年の期間が必要といわれています。

成長が進んでからでの治療では変形が改善しなくなる可能性があり、早めの治療が望ましいと思われます。また、小児期の重症ないびきを放置しておくと中学生頃の学業成績に影響してしまうという海外の報告もあります。

いびき、無呼吸症候群の原因はアデノイド肥大や扁桃腺の肥大が一番多いと言われています。これらを未治療の場合、上顎や下顎の発育不良のために大人の無呼吸症候群に移行することがあります。また、無呼吸症候群の症状と直接関係はありませんが、上顎と下顎の発育不良等のために歯並びが悪くなることもあります。

現在、米国睡眠学会のガイドラインでは扁桃腺摘出やアデノイド切除による外科的治療が第一選択の治療となっております。外科的治療以外にnCPAP(経鼻的持続気道内陽圧療法)、のど以外の手術以外の治療方法も国内外で少しずつ報告されています。何か症状を認めているようであれば、原因の精査のためにお近くの小児科への受診とともに是非当科にも受診ください。

当院では、

  1. のど、胸部の診察
  2. レントゲンなどでアデノイドの大きさ、上顎・下顎の発育の精査
  3. 簡易検査で無呼吸症の有無の精査
を行って必要であれば、更なる精査をすすめております。